2008年01月12日

●松坂投手

レッドソックス、松坂投手。二年目は並々ならぬ自信があるようです。



レッドソックス松坂大輔投手(27)が11日、都内でスポーツメーカー「アンダーアーマー」の契約会見に出席し、「15勝以上で負けはひとケタ」と具体的な目標を掲げて勝負の2年目を強調した。メジャー投手には最高の栄誉であるサイ・ヤング賞も視野に入れる。昨年はワールドシリーズ制覇に貢献したが、15勝12敗の貯金3、防御率4・40の結果に終わった反省を口にした。2月16日スタートの春季キャンプでは原点に返って日本流調整を導入。目標クリアに「自信はある」と決意を表明した。

 会見の壇上で決意を語る松坂の視線は、真っすぐ先から動かなかった。声にも張りがあった。鳴り物入りでメジャーの世界に飛び込んだ1年目は15勝12敗。チームはワールドシリーズ制覇を成し遂げたが、個人成績で納得できたものは見つけられなかった。不満、リベンジの思いが語気を強めさせた。

 松坂「2年目を乗り越えることは難しいと言われますが、自信があります。チームの目標はもちろん連覇。個人的には15勝以上、負けは2ケタいかないようにしたい。安心してファンの方々に見てもらいたい」。

 自信の裏付けは体が感じ取っていた。年明けから一気にランニングの量を増やし、投げる動作も元日から開始した。

 松坂「去年と比較にならないほどコンディションがいい。年明けから心身ともに充実している。去年とは違いキャンプに入るまでの準備、シミュレーションができている。今年は落ち着いてやれると思う」。

 昨季、調整法を模索する中でカベにぶつかった。走る量、投げる量が軒並み制限され、リズムがつかめなかった。肩、ひじ、腰、太ももと、投球の基本動作を支える部分を鍛えられないまま開幕を迎えた反省がある。

 松坂「キャンプでは去年以上に投げ込みの量を増やしたい。(首脳陣に)納得してもらえるような体をつくりたい」。

 夏場、ヤンキースタジアム内のジムでライバル球団の中継ぎ投手陣と鉢合わせた。メジャーの先輩との違いを肌で感じたのが体力だった。「みんな化け物のような体をしている」。今オフは体力維持にとどまらず、徹底して肩周り、足腰の強化に時間を費やした。投げても投げても肩の力を維持してみせる。「肩、ひじは消耗品」といわれる米国の常識を打ち破るためにもどん欲に鍛えた。

 15勝以上、負け数ひとケタのノルマは、必然的に最多勝、勝率、防御率の飛躍にもつながる。インディアンスの左腕サバシアが昨季19勝7敗で手にした「サイ・ヤング賞」も射程圏に入ってくる。表向きに口には出さないものの、意識している最大のタイトルなのは確かだ。

 1年前の松坂はレ軍のエースになることを期待されて渡米した。「今年はやります!」。年明けから自主トレに訪れた母校横浜高校の恩師、古巣西武関係者には、必ずこの言葉を付け加えた。勝負の2年目へ、自分に重圧をかける松坂の決意には、本気度が充満していた。【山内崇章】

[2008年1月12日8時52分 紙面から]


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