●この事を
この事を曖昧になおしてしまえば、国技も国技ではなくなるでしょう。
日本相撲協会は6日、大阪市の大阪府立体育会館で臨時理事会を開き、時津風部屋新弟子急死事件で傷害致死罪で起訴された3力士を当面は出場停止とし、有罪確定なら解雇とする処分を決めた。また、同日に書類送検された2力士を今場所出場停止処分にした。
苦渋の「落としどころ」だった。北の湖理事長(元横綱)は「起訴されたことと、人が1人が亡くなっている重大さを認識しないといけない」と説明した。起訴の当日の2月29日に理事長はいったん「処分については、裁判の推移を注視しながら対応していく」と発表しながら、その後に「協会独自の判断をする」と即刻解雇の方針に変更した。
しかし、この日の理事会に先だって行われた執行部の理事との打ち合わせで、九重理事(元横綱千代の富士)や友綱理事(元関脇魁輝)が即刻解雇に猛反対。理事会でも他理事から即刻解雇を支持する声が強くなかったことから、理事長は「有罪確定なら解雇」という処分を決断した。ある理事会メンバーも「処分保留でも即刻解雇にしても世論は厳しくなる。これが妥当な判断と思う」と話した。
一方で春場所担当部長の間垣理事(元横綱2代目若乃花)は「力士にとって解雇と出場停止は同等のもの。相撲が取れないのだから」と話した。裁判は1審だけでも複数年はかかるとみられ、出場停止の間、3力士は「休場扱い」となり、番付は下降。無罪が確定して復帰しても、番付外の前相撲からの土俵となる。事件にかかわった代償は大きい。


