2008年03月25日

●これは・・・・

これは、今年は波乱が見れる???




<ソフトバンク6−5ロッテ>◇24日◇福岡ヤフードーム

 王ソフトバンクが今季3度目のサヨナラ勝ちで、開幕4連勝を飾った。同点の延長12回2死二塁、田上秀則捕手(28)がロッテ小宮山から右越え適時二塁打を放ち、4時間48分の熱戦にピリオドを打った。田上は先制、同点、サヨナラの3打点と活躍し、ルーキー久米勇紀投手(22)が2勝目をマーク。驚異の勝負強さで、ソフトバンクの勢いが止まらなくなってきた。

 王監督は左手を突き上げてベンチを飛び出し、田上は右手を高々と上げて、一塁ベースを回った。同点で迎えた延長12回2死二塁。打席に向かう前、田上は「流れ的に打てそうやな。気分はありましたね」と感じていた。そして、予感は的中した。カウント1−0からのシュートを右方向に流し打った。前進守備の右翼手を越える、アマ時代も含めた生涯初のサヨナラ安打。「痛いけど気持ちよかった」。今季2度、ヒーローを手荒く出迎える側だった立場は、一変した。

 また球界の歴史を塗り替えた。早くも3度目のサヨナラ勝利。61年の大洋以来、47年ぶりのことだが、パ・リーグでは史上初の快挙だった。「そうなの? 考えられないね。今日は開幕からの勢いで勝った」と王監督も素直に驚いた。

 勢いだけで、できるはずがない。今季初のスタメンだったヒーロー田上は言う。「控えも含めて、選手全員が勝つために準備しています」。田上はオープン戦中から王監督に打撃指導を受け、その教えを習得しようと必死でバットを振る。「上げた左足を地面に付くと同時くらいにバットを振れ、と言われて、練習では意識してやっています。試合では球をよく見ようと」。正捕手不在のチーム状況で、田上のセールスポイントは打撃。両ひざに古傷を持つだけに、80キロ台後半だった体重をキャンプから絞り込み、84・5キロで開幕を迎えた。「何より打撃でアピールしなきゃいけませんから」。2回に先制打、延長10回は同点打、とバットでチームに貢献した。

 王監督も目先の勝利に浮かれてはいない。「今日は四球がいかに勝敗にかかわるかを示した試合だったな。勝ちながらピシっとした野球にしていかないとね。勝ちでうやむやになるケースがある」。5回、先発の新垣が2死から3連打を浴びて2点を失い、続く3番オーティズにストレートの四球を与えると、迷うことなく投手交代を告げた。今季は「勝負の年」と位置付けた。だからこそ内容にこだわる。ただ、何かを予感させるには十分な、開幕4連勝だった。【中村泰三】