2008年04月28日

●こういう試合

こういう試合を落とさない阪神!!
今年は最強??



「阪神4-3巨人」(27日、甲子園)

 猛虎戦士の気持ちがひとつになった。そして今季初のサヨナラ勝利をもぎ取った。1点を追う九回二死一、三塁から阪神・赤星憲広外野手(32)の内野安打で追いついた。さらに二死満塁から新井貴浩内野手(31)が粘って押し出し四球。派手さはないが、必死で食らいついた。本当に価値ある勝利だ。

  ◇  ◇

 こんなにハシャイじゃってすみません!!なにせ…もう…快感を通り越す、猛虎軍団、08年初のサヨナラ勝ちですから!!

 「子供のように、うれしかったです!!こんな気持ちがいいのは初めてです!!」。

 4万3000人のマンモスの願いどおり、赤星がお立ち台に立つことがかなった。

 さすがに虎党も一時は、今季9カード目にして、ついに負け越すことも覚悟したけど。試合開始から3時間32分、Gを倒すため駆け続けた男が、ドラマを巻き起こした。

 2-3の九回二死一、三塁。打席に赤星。凡退ならジ・エンドだった。

 クルーンの剛速球の前にカウント2-0。「正直ヤバいなと思った。コブシ2つ短くバットを持ちましたね」。そして、3球目、外角低めの157キロを叩いた打球が遊撃前に高く跳ねると、レッドが超音速で走った。「これまでで一番速かったんじゃないですかね」。セーフポーズで一塁を駆け抜けた瞬間、一塁塁審も同じポーズをとった。

 ついに同点!!そのまま片ヒザをつき、両手を高々と挙げて、ビクトリーポーズ!!こうなれば神様も観念。最後は二死満塁から、新井の押し出し四球で、赤星に華を贈るしかなかった。

 1、2打席目は四球出塁し、天敵・内海を討つため好機を作り続けた。0-0の五回一死二塁からは、先制の中前適時打を放った。

 1-3と逆転された後の八回には先頭で、三塁へのゴロを木村拓が弾き、慌てた一塁送球が悪送球になると、一気に三塁を落とし、続く代打・今岡の右前打で生還した。

 「この試合は何か起こると思った。だから絶対、あれは(持病の)首がヤバいけど捕らないといけなかった」。

 九回表、二死満塁の守備では、坂本の右中間への打球をスライディングで好捕し、最後の攻撃に弾みをつけたのだ。

 毎日、試合前、赤星は誰よりバント練習を入念に行う。「バント練習って大事なんです。これが悪いと、打撃も悪いもんです」と己の状態を判断するバロメーターにする。この日も、一見、巧みにバント練習をこなしたが「いや、調子はよくないです」と、厳しく採点し、またフォームチェック。好調を維持のため、自分に厳しく、繊細だ。

 こんな男が、今、猛虎を牽引し、劇的勝利を生んだ。だから打って、走って、はしゃいだ3時間32分。超気持ちよかった。