●守護神
阪神に帰ってきました!!守護神♪
さらに、強いチームの勝利街道の始まり!?
「阪神3-1横浜」(11日、甲子園)
Jがよみがえった。阪神のジェフ・ウィリアムス投手(35)が開幕戦以来、44日ぶりに登板。八回をピシャリと抑えた。七回は不振の久保田が3人斬り。九回は藤川の貫禄締めで「JFK」完全復活!!相手の息の根を止める最強リリーフ陣が、ロケットダッシュを再加速させる。
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登場のテーマソングが鳴り始めた瞬間、虎党はその時が来たことを悟った。右翼席に陣取った通なファンから始まった拍手と歓声は、一瞬のうちにぐるっと360度に波打った。お帰りジェフ。いてくれるだけで、名前を聞いただけでこんなに安心してしまう。JFKのJが、ついにマウンドに帰ってきた。
「実は緊張していたんだ。強い気持ちを持ったままの状態ではなかった。なんだかね、ルーキー時代に感じたような気持ちだった。投球自体もそんなによくなかったと感じたよ」。数々の修羅場を踏んだ左腕でさえ、1カ月以上にわたるブランクに戸惑った。表情にも態度にも出さなかったが、心臓はバクバク鳴った。だが、そこで結果を残すところがさすがだった。
2点リードの八回、いきなり先頭の仁志に左前打を許したが、どんどんと力勝負を挑んでいった。続く金城にはMAXの149キロ直球で追い込み、最後も直球勝負。バットを押し込んで二塁ゴロ併殺打に仕留めた。そして4番の村田に対しては、直球で追い込んでウイニングショットの136キロ、スライダーで空振り三振。見事、無失点で藤川につないだ。
開幕戦となった3月28日の横浜戦(京セラ)以来、実に44日ぶりのJFKそろい踏みだった。不調だった久保田も七回に登板し鶴岡、代打・小関、大西を相手に3者凡退。九回に試合を締めた藤川は内川、吉村、ビグビーを、こちらも3者凡退でウィリアムスの復帰登板に花を添えた。
ブルペンに安心感、勇気、精神的な余裕を与えたジェフの実戦復帰。久保田は「あとはこれ(3者凡退)を続けていかないと」と、強い眼光を取り戻した。藤川は「(不調などで悩んでいても)投手というものは1日で変わるから、期待しています」と、JFKの再結成による“相乗効果”の可能性を口にした。がっちりかみ合った3人は、何よりも他球団の脅威になる。
岡田監督は「ジェフが戻ってきて久保田も久しぶりに3人で切った。(JFKの)形がまた再スタートするということ」と、今後への手応えを確実に感じ取った表情で話した。今月末から交流戦が始まる前に、盤石の態勢が整った。まだ時期は早いが首位を走るチームにとって、ジェフの復帰はとてつもなく大きい。
偶然だが復帰登板は母の日に重なった。豪州・キャンベラのベルコネン高から、米国のSEルイジアナ大に留学後は、親元を離れて過ごしたジェフにとって、母は大きな心の支えだった。「留学直後はいつも前向きに電話で励ましてくれた。国際電話で料金もかかったはずなのにね」。恩返しは日本での3度目の優勝だと固く誓っている。
「JFKが万全な投球をして、チャンピオンフラッグをつかみたい」。見晴らしのいいお立ち台から、感謝を込めて虎党にも誓った。ジェフが帰ってきたからにはもう、V奪還へ突っ走るしかない。


