●バチが当たる
バチが当たると思うんでしょうかね〜。あまり笑えない話ですが。
“サッカーの王様”として知られる元ブラジル代表のペレ氏(67)が、同国サンパウロ州内を自動車で移動中に、約10人の武装した集団に囲まれ、腕時計などを奪われた。地元メディアが23日までに報じた。ペレ氏に気付いた一部の犯人は、運転手から奪った物を返したが、ペレ氏の品々は持って逃走した。
ペレ氏が強盗に遭ったのは今月13日(現地時間)。サンパウロから自宅がある沿岸部のグアルジャに帰宅途中、乗っていた自動車を若者約10人の集団が取り囲んだ。若者たちはペレ氏と運転手に銃やナイフを突きつけ、携帯電話や金のネックレス、腕時計などを奪って逃走した。
助手席に座っていたペレ氏と運転手にケガはなかった。乗っていたのはオペルのミニバン「ザフィーラ」で、防弾仕様ではない。AP通信によると、ペレ氏は警察に被害を届けていない。
22日付の地元紙エスタド・ジ・サンパウロによると、運転席側にいた数人は、助手席にいるのが“王様”だと気付き、運転手には奪った物を返した。しかし、ほかの犯人は気付かなかったようで、ペレ氏の品物はそのまま持って逃げた。
一方で、ニュース誌ベジャ(電子版)は、犯人たちが車に近づいてきた時に、ペレ氏が車の窓を開けて自分が誰かを告げたが、それにもかかわらず物などを奪われたと伝えている。
現場は「ファベーラ」と呼ばれるスラム街の近くで、トンネルの入り口近くを走行中に集団に車を止められたという。この付近では、特に渋滞している時などに、同様の手口の強盗事件が頻発している。
ペレ氏は99年10月にもサンパウロ市内で自動車に乗っていたところ、強盗に狙われた。しかし、犯人が後部座席に座っていたペレ氏に気づき、「失礼しました」と平謝りして何も取らずに退散。この前月に同じく元ブラジル代表のロマーリオ(42)が自動車強盗に遭い、犯人はロマーリオと認識してもひるまなかったことから、「さすがペレ」「格が違う」と報じられ、あらためて国民的な人気を証明した。
≪バナナシュート編み出した王様≫ペレ氏は1940年10月23日、ブラジル・ミナス州生まれ。本名はエドソン・アランテス・ド・ナシメント。サッカー選手だった父親の影響もあり幼少期から才能を見せ、14歳でユースデビュー。56年にFCサントス入り、16歳で代表入りした。58年のW杯スウェーデン大会に当時史上最年少の17歳8カ月で初出場し、ハットトリックを決めて優勝。70年メキシコ大会まで4大会連続出場、3度の優勝に貢献した。
75年に北米リーグのニューヨーク・コスモスに移籍し、77年引退。生涯の通算ゴール数1289という記録を打ち立てた。強力なカーブを描く「バナナシュート」もペレが初めて披露。FIFA(国際サッカー連盟)の20世紀最優秀選手に選ばれた。
米映画「勝利への脱出」(80年)ではシルベスター・スタローン(61)と共演。95年から3年間、ブラジルのスポーツ大臣を務めた。2014年W杯ブラジル大会の組織委員会に入っている。
[ 2008年06月24日 ]


