●記録男
記録よりも大事なものってあるでしょうね〜。
試合後の岡田監督は、今季初めて苦悩の表情を見せた。原因は完敗のことではない。新井の不振だ。
腰に張りを訴えて、11日から試合前の打撃練習を回避している新井は、この日も八回一死満塁で空振り三振。最近4試合は16打数1安打と、状態は良くない。
監督は、新井が広島に在籍していた2年前から全試合出場を続け、連続出場にこだわりを持つことを知っている。それでも悩むのは、北京五輪で中軸の期待がかかっていることだ。「うちのことだけじゃない。バットも振れていないし、今の状態じゃ五輪に行かせられない」とこぼす。
この日、巨人がデーゲームで敗れた時点で、チームに一時的に優勝マジック「52」が点灯した。完敗でわずか約4時間半で消滅、“本点灯”は18日以降に持ち越しとなったが、目前であるのは確認できた。
本来なら、ゆったりと構えていられる時期に起こった悩み。「この試合まで様子を見ようと思っていたが……」と言う監督は、報道陣から「休ますのがベスト?」と問われると、「そら、そうや」。
本人の意志を優先するか、五輪のために休ますか。首位を走る監督が、思わぬ苦渋の選択を迫られている。
(霜田聖)
阪神・岡田監督「岩田はゲームの中で修正しないと。次につながらないので」
阪神・新井「(ヤクルト・川島亮の印象を聞かれると)……。う〜ん、まあまあじゃないかな」
(2008年7月16日 読売新聞)


