2008年07月22日

●ベテラン

ベテランの投球は安心して見れますね〜。



(21日、中日8―0広島)

 中日の山本昌が通算200勝へあと2勝に迫った。6回無失点で広島に三塁を踏ませない今季最高の出来に「今シーズン中にしっかり(200勝目指して)頑張りたい」。快挙達成に弾みをつける、大きな一歩だ。

 決め球といえば、右打者から逃げるスクリューボールだが、この夜はスローカーブが光った。滑り出しから、彼にしては速い最速139キロの直球で飛ばす。中盤は130キロ台前半まで落ち込んだが、この緩い球を自在に操れたことが勝因だった。

 最大の見せ場は6回。2死後に安打と四球で一、二塁のピンチ。嶋に対して42歳の技がさえた。

 カウント1―1からの3球目を、直前に投げた132キロの直球と同じ外角低めに、今度は112キロカーブをフワッと落としてタイミングをずらす。左飛にしとめた。

 昨季は2勝10敗、防御率5点台と低迷。大記録を目前に限界説もささやかれた。「そう言われても仕方ないから、昨季悪かったところを直すことに集中しようと思った」。キャンプは2軍スタートだったが、若手が驚くほどの練習量を淡々と積み重ね、投球術を生かす制球力をよみがえらせた。

 今季5勝目。「勝たなければいけない勝負が続く。記録はそんなに意識せずに、次はもう一つ上の投球をし、その先に勝ちが付けばいい」。ひょうひょうとして頼もしい「マサ」が帰ってきた。(渡辺崇)