しばらく毎日、この人の話題を聞かされるんでしょうね。
何をやっても!?
怪物ルーキーが、足攻で白星をもぎとった。日本ハム高校生ドラフト1巡目の中田翔内野手(18)が2日、中日戦に7番DHで先発出場し、同点の9回にプロ入り初盗塁となる二盗を決めた。紺田の浅い中前打で激走し決勝のホームを奪い、チームの今季オープン戦初勝利につなげた。打撃でも、中日の一線級投手陣と対し、第2打席に中前打を放ち3打数1安打。実戦への対応力をみせて、首脳陣へのアピールを続けている。
巨体を揺らしながら全力で足を回転させた。三塁コーチの真喜志内野守備コーチが右手を回す。中田はもう一段ギアを上げ、本塁へ進路を変えた。「キャッチャー(の動き)は見えていました。あれはもうアウトやなと思ったけど、必死でした」。9回2死二塁、紺田の中前打で二塁走者中田は本塁を狙った。微妙なタイミングも、クロスプレー直前に体を右に翻して捕手のブロックを避け、左手でホームを掃いてセーフ。ゴロリと1回転して起きあがった。梨田ハムのオープン戦初勝利を呼び込むナイスラン。清水外野守備走塁コーチも「うまく横から回り込んでくれた」と評価した。
決勝点のきっかけを生んだのも中田の激走だった。9回、先頭で四球で出塁した中田は1死後、エンドランのサインでスタートを切った。しかし、打者飯山は150キロの速球を痛恨の空振り。それでも猛突進する怪物は、送球よりも先に二塁ベースに到達した。記念すべきプロ初盗塁。マウンド上のネルソンは、通常1・1秒ほどと言われるクイックモーションの投球が、1・3秒以上かかるフォームの大きい投手。条件つきではあるものの、指揮官も「走りだしたら走れる」とスピードに乗った際の迫力には目を見張った。中田は4回にも金子誠の左前適時打で一塁から一挙に三塁を陥れている。最大105キロあった体重は、現在は100キロを切った。「僕は足を生かす選手ではないので…。でも一生懸命さは伝わったかなと思う」。本人も明るい表情で振り返った。
この日は山井、朝倉ら中日の一線級と対戦した。4回の第2打席には小笠原の137キロ直球を中前にはじき返して3打数1安打。「詰まりながらでも右手で押し込んで持っていけました。1試合ヒット1本でも出ればいい。それをキープしていきたい」。打でも実戦適応力をアピールした。3日にはいよいよ北海道に上陸する。今度は本拠地ファンの前で、名刺代わりの1発を狙っている。【本間翼】
[2008年3月3日9時22分 紙面から]