●あの時点で・・・
同点に追いついたあの時点でサヨナラは見えましたね!!!
<阪神2−1広島>◇11日◇甲子園
12日にも優勝マジックが点灯する。首位を独走する阪神が、今季6度目のサヨナラ勝ちで広島に逆転勝ちした。1−1で迎えた延長11回、関本賢太郎内野手(29)が決勝の左前適時打を放った。7回からJFKを含む5投手を投入して無失点でしのぎ、総力戦をものにした。2ケタ安打は10試合でストップしたが、逆転の虎の勢いは止まらない。12日も広島に勝てば、早くも優勝マジックが出る。
甲子園のど真ん中で仁王立ちした関本が両手を天に突き上げた。興奮したナインが次々と飛び込んできた。今季6度目のサヨナラ勝ち。「何とか決めたかった。必死に行きました」。もみくちゃにされながらヒーローは笑っていた。12日も広島に勝てば、優勝へのマジックが点灯する。3年ぶりの歓喜の瞬間が1歩ずつ近づいてくる。
総力戦なら、どのチームにも負けない。あと1本が出ずに、11回裏を迎えた。矢野が右前打で出塁し、平野のセーフティーバントは相手投手の失策を誘った。途中出場の2人がチャンスをつくり、2死一、三塁で関本が打席に入った。「その前に、外野フライも打てない、しょぼいバッティングをしてしまった。2回もそういう場面が回ってきて。決めないといけない」。1死三塁のサヨナラ機で遊ゴロに倒れた悔しさが胸をよぎった。「(相手投手との)目線とタイミングをしっかり取れ」。そして4球目、岸本のスライダーを完ぺきにとらえた。「打った瞬間、落ちるのを確信した」。打球は左翼手の前で軽やかにはずんだ。
投手陣も踏ん張った。先発ボーグルソンが降板すると、7回から渡辺ら5投手が無失点リレーでサヨナラ勝ちにつなげた。8回に2死一、二塁のピンチを背負いながらも切り抜けた久保田は「勝てたことが一番。いつも通り、ゼロを続けていくだけ」と話した。9回に登場した藤川は、持ち味の直球を減らした変化球主体の組み立てで2三振を奪ったが「きょうは何もないよ」とサラリと言った。
10回を任されたウィリアムスは「チームのみんながナイスピッチングをしてくれた。チームの勝利が一番」と喜んだ。11回の1イニングを投げた江草に2勝目が転がり込んだが、誰もが勝利を信じて得点を与えることなくバトンをつないだ。
今季4度目の連敗の危機を全員の力ではねのけた。岡田監督もチーム力を実感する。「きっちり守って、あとはしのぎ合いやから。(マジックは)大きな数字やし、全然関係ないけど、こういう苦しいゲームを取ったのはすごく大きい」。52勝のうち逆転勝ちは実に25度目。少しのことでは崩れない。就任5年目で、岡田阪神は頑丈になった。連続2ケタ安打は10試合と止まったが、猛虎の歩みは止まらない。
[2008年7月12日8時19分 紙面から]


